2019年01月17日

PTG(心的外傷後成長)

トラウマ経験によってひどい後遺症を負ってしまう人たちを意味する概念、
つまり心的外傷後ストレス障害(PTSD)という言葉は、
今ではほとんどの人が知っている有名な言葉になりました。
その一方で、あまり知られていない言葉があります。それは心的外傷後成長(PTG)。
逆境を通して、人間的に成長し、深みを増す人たちを指す言葉です。

心的外傷後成長(PTG:Post Traumatic Growth)とは、
1996年、アメリカの臨床心理学者、リチャード・テデスキとローレンス・カルフーン
によって発表された比較的新しい概念です。

逆境を通して成長するという考えは、今まさに苦しみのさなかにいる人たちにとって、
受け入れがたいものかもしれません。まるで苦しみや悲しみを望ましいものとして
扱っているかに思えるからです。

しかし、心的外傷後成長(PTG)は、苦しみを正当化するものではありません。
心の弱い人はPTSDになり、心の強い人はPTGになるという単純なものでも決してありません。

逆境のもとで生じる苦痛を初めて体系的に研究したのが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)
であったのと同じく、逆境のもとで成長する人たちについて、初めて体系的に研究し、
整理したのが心的外傷後成長(PTG)だったのです。

PTGという概念は、逆境を乗り越えた人たちのストーリーと同じく、
正しく用いれば励みになるものです。

しかしPTSDが軽々しく扱ってよい概念ではないように、
PTGも様々な理由から「取り扱い注意」の概念だと言われています。
PTGはなぜ「取り扱い注意」なのでしょうか。
それは、PTGという概念が軽々しく扱われるなら、それによって傷つけられる人がいるからです。
https://susumu-akashi.com/2016/01/ptg/#PTG5-2
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2019年01月16日

ヒスタミン神経活性化薬の服用で記憶を思い出しやすくすることに成功

脳内ヒスタミンの働きや記憶のメカニズムの解明へ

北海道大学は1月9日、脳内のヒスタミン神経を活性化する薬が、
記憶痕跡を再活性化させることを発見したと発表した。
この研究は、同大大学院薬学研究院の野村洋講師、
京都大学大学院医学研究科の高橋英彦准教授、
東京大学大学院薬学系研究科の池谷裕二教授らの研究グループによるもの。
研究成果は1月8日、精神科の専門誌「Biological Psychiatry」にオンライン掲載された。

物事を覚えてから長時間経過すると、記憶は思い出せなくなってくるものの、
ふとした瞬間に思い出せることがあるように、一見忘れたように思える記憶であっても、
その痕跡は脳内に残っていると考えられる。
しかし忘れた記憶を自由に回復させる方法は存在しない。

一方で、アレルギー関連物質として働くヒスタミンは脳内にも存在し、
睡眠や食欲と共に記憶にも関わると考えられ、
ヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬は記憶成績を低下させると知られている。

そこで研究グループは今回、ヒスタミンに着目。マウスとヒトに記憶課題を課し、
ヒスタミン神経を活性化する薬が記憶成績に与える影響を解析することにより、
脳内ヒスタミン神経を活性化することで記憶を思い出す力を向上させ、
忘れた記憶を回復させられるかを検証した。

認知機能障害の治療薬開発の一助になると期待

まずマウスにおもちゃを見せて、おもちゃの形を学習させた。
マウスは初めて見たものの匂いを嗅ぎに行く習性があるため、
匂いを嗅ぎに行った場合、覚えていないと判断した。
結果、通常のマウスは1週間経過するとおもちゃを思い出せなかったが、
ヒスタミン神経系を賦活化する薬を投与したマウスは、
統計的に有意におもちゃの記憶を思い出した。

次に、このデータをもとに、同種の薬物が、ヒトの記憶成績を向上させる効果があるかを
38名の参加者を対象として調査した。あらかじめ参加者にはたくさんの写真を見せておき、
記憶テストでは再びたくさんの写真を見せて、その中から覚えている写真を選んでもらった。
その結果、ヒスタミン神経活性化薬ベタヒスチンを飲んだ群で、
統計的に有意に正解率が上昇した。また、特に、もともと記憶成績が悪い参加者ほど
薬の効果が大きいことがわかった。

研究グループは、このメカニズムには、嗅周皮質と呼ばれる脳領域の活動上昇が
関わっていることを示し、ヒスタミンが神経回路にノイズを加えることで
記憶を回復させると考察している。
これらの研究成果は、脳内ヒスタミンの働きやヒスタミン活性化薬の新しい作用だけでなく、
柔軟に働く記憶のメカニズムの解明に貢献するもの。
さらにアルツハイマー病などの認知機能障害の治療薬開発の一助となることが期待される。
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2019年01月15日

口腔健康管理の徹底に向けた広報戦略

広報担当常務理事 小山茂幸

歯周病と糖尿病、早産、低体重児出産の関係や口腔機能管理と誤嚥性肺炎の関係など
口腔の状態と全身の病気との関連が明らかになり、
また日本国内での活用が進むNDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)の
分析結果から残っている歯の数が多い人ほど医科の医療費が少ないことが証明された。

それらのことにより、国の医療政策として「歯科健診の推進」「口腔機能管理の推進」
「医科歯科連携の構築」などが骨太の方針に明記された。
そして国民にも歯周病予防をはじめとする歯を残すことの重要性についての理解が
少しずつ深まり、かかりつけ歯科医を持つ人の割合や
定期的に歯科を受診している人の割合が増加してきた。

しかし、昨年4月に日歯が実施した一般生活者意識調査の結果から
全体の6割が歯に自信を持てていないことや、全体の4人に3人が歯科健診を
先延ばしにして結果的に後悔している状況が明らかになった。
この人たちに対していかにアプローチし、後悔のないようにすることが肝要である。
すなわち若い時から歯科医師等による口腔健康管理が重要であることを
周知し続けなければいけない。

定期的に歯科医院に通い歯・口腔の状態を診てもらうことの重要性について、
ターゲット別に広報戦略を検討し、アナログ・デジタルを駆使して広く国民に訴えていきたい。
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2019年01月14日

平成31年南黒歯科医師会新年会

 市町村長をはじめ皆様には、健やかに新年をお迎えになられたこととお喜び
申し上げます。昨年は欠礼しまして大変申し訳ありませんでした。
年始でご多用の所、平成最後となる新年会にご出席いただき誠にありがとうございます。
常日頃より皆様方には、歯科健診や歯科保健医療にご理解とご協力いただき
感謝申し上げます。

 長年に亘る歯科界からの発信により、歯周病と全身の関係など歯科医療や口腔ケアの
重要性について国民的な理解が進み、歯科界にも活性化の兆しが少し見えてきています。

 わが国は超少子高齢社会が進み、いわゆる2025 年問題、地域の人口減少、
75歳以上高齢者の急増と現役世代の急減という二つの大きな問題に直面する。
この難局を乗り越えるには、シニア世代の活用による医療・介護現場の働き手の確保や、
健康寿命の延伸による医療・介護需要の抑制などを進めていく必要があります。

 健康寿命延伸のために次のようなことが計画されています。
今年の春の学校検診時には、黒石小学校高学年を対象に歯列調査が行われます。
中路教授をはじめ弘前大学大学院寄付講座(オーラルヘルスケア)とライオン(株)が
実施することになっています。
また、青森市浪岡地区でもフィリップス社と青森市がヘルステックを核とした健康まちづくり
プロジェクトが計画・実施されることになっています。

昨年は8020 運動30 周年記念事業で映画が企画されました。
タイトルは『笑顔の向こうに』、2月15日にイオンシネマ弘前で公開となります。
この映画は歯科医療現場で笑顔を支える人々、特に歯科衛生士、歯科技工士の活躍を描く
心温まるストーリーになっていますので是非ご鑑賞いただければ幸いです。
第16 回モナコ国際映画祭でのグランプリ受賞に輝きました。

歯科からの医療、介護サービスの提供が円滑にできるように歯科医師会としても
対応していきたいと考えています。
生きることは食べること。口から食べるにはきちんとした口腔ケアと口腔機能向上が大事です。
お口の専門医として健康寿命の延伸に貢献していきたいと考えています。
本年が皆様にとって良い年となることを祈念してご挨拶といたします。
平成31年1月12日
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2019年01月13日

歯ヨガで「健口」に

地域 2019年1月11日 (金)配信共同通信社
 頬や舌など口周りの筋肉を鍛錬するユニークな「歯(は)ヨガ」を、
大阪府貝塚市の歯科医院が考案した。
目をぱっちり見せ、ほうれい線を消す顔ヨガは美容やアンチエイジングで人気だが、
歯科領域の課題から生み出されたのが歯ヨガ。
自宅でできる手法の動画をインターネット上で公開、「健口」を合言葉に普及を目指す。

 貝塚市の開業医「小島歯科医院」の小島理恵(こじま・りえ)副院長(52)。
顎(がく)関節症などの患者を長年診てきたが、歯だけでは解決しないと感じてきた。
「歯の健康には、かみ合わせから呼吸の仕方、体のバランスまでつながっている」
 そこで考案したのが歯ヨガ。口周りの体操とマッサージからなる八つのステップで
構成された10分弱のプログラムだ。

 体操は(1)口を横に引っ張って「りー」と声を出し、
次に舌を前歯に付かないよう突き出し「えー」を10回
(2)口を閉じ、舌で歯茎の周囲を時計回りと反時計回りに5回ずつなめる
(3)鼻呼吸をしつつ頬をすぼめ、膨らませる動作を10回
(4)上顎に舌を吸い付け100秒間キープ。
吸い付けた舌を離し音を鳴らす動作を10回―。

 マッサージは口を大きく開け、下顎を左右に大きく動かすほか、
こめかみや両顎の付け根の咬筋(こうきん)をほぐし、鼻の横のつぼや唾液腺を刺激する。
 実施後は心地よい疲労感。口周りが温かくなり、口や舌の動きも滑らかに。
唾液分泌も促し虫歯や歯周病も予防できる。

 小島副院長は近年、特に子どもの口腔(こうくう)環境が悪くなったと警鐘を鳴らす。
診察した9割以上で舌が下顎に落ちる「低位舌」。
食事でかまなくなり、口周りの筋肉が弱く顎が未発達。
スマートフォンの長時間使用で首を前に出し、うつむき姿勢を維持することも悪影響を及ぼす。

 小島歯科によると、毎日10分歯ヨガをした8歳男児は、
エックス線画像で比較すると気道が広がり、舌の位置が上がった。
別の女児は歯ヨガに併せ就寝時にマウスピースを装着。
1年後には上下の顎が広がり歯並びが整った。猫背も解消した。

 同歯科は昨年5月に建て替え、3分の2を診療、残りはヨガなどの活動に使うスタジオにした。
いい歯の日の11月8日、集まった親子が鏡を手に歯ヨガを楽しんだ。
姿勢が悪く下を向く癖がある息子斗真(とうま)ちゃん(5)を連れてきた
主婦古家典子(ふるや・のりこ)さん(33)は「大人も美容や健康増進になり、
親子が一緒に取り組めるのがいい」と笑顔だった。

 小島副院長は「歯医者はかぶせ物が取れただけで来てくれ、敷居が低いのが魅力。
お年寄りから子どもまで地域の人々の健康をトータルサポートしたい」と話した。
posted by 8020 at 07:43| Comment(0) | 日記